uncertainty principle gods substitution/mizunomadoka
立てる
老人は足先で波をつついてる
「世界を内向きに再現しておるのだな」
「あなたが神なのね」
「別の世界のな。昔はインターネットと呼ばれとったよ」
「その世界ももうないが」
寂しげに頬笑む
「ところで、あの子は生きておるよ」
「え?」
「見つけて島の外に連れていっておあげ」
ダミーの脈拍と体温が上がる
「ありえないわ。でもどこにいるの?」
老人は首を振る。
「儂らの世界の日曜日は、ただの休日じゃった」
「神などになろうとするのはおやめ」
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