変態/山人
 

僕をはじけ飛ばした

あれから僕は
指から出る体液を吸い
唾液で絵を書き自慰した
僕は全裸になり
青臭い精液に身を浸し
煌く雷鳴を聞くのだった
痩身の僕は
蒼く尖った性器を爛れるほど擦り
精液を塗りこめるのだった

終令幼虫
それは青白く生を表現し
美しく燃える
一挙手一投足にその
蠢く快楽にまみれ
皮膚から突き出る淡い産毛が
浮ついた現世を味わっていた
薄青い肌に尖る空気を浴び
僕は幼虫として
体全体が性器になったようで
本当に気持ちよかった

想念が乾いた角質を形成し
熱せられた激情がゲル状にうねり
不穏な形状がつくられてゆく
怨念の
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