詩の日めくり 二〇一九年十二月一日─三十一日/田中宏輔
に目をつむったまま、どんぶりものや、うどんものを思い浮かべたら、一個一個、鮮明に映像が出てきたのに、ええい、めんどくさいと思って、まとめて見てやろうと思ったら、とたんに映像が見えなくなってしまった。これって、なんかすごい発見をしたような気になってしまったのだが、どうだろう。
グスタフ・マイリンクの『ゴーレム』を読み終わった。さいごの数ページの展開は予想できないもので、びっくりしたけれど、おおむねは、たいくつな読み物だった。きょうからの読書は、レーモン・ルーセルの『ロクス・ソルス』だ。読みにくい活字だ。たいくつな読み物だったらいやだな。
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