わたしが生きているこの場所は/ひだかたけし
 
わたしが生きているこの場所は
冷え冷えとした哀しみと
沸騰する歓びと 
あなたの透き通るその声が
夜な夜な交差するところ

離して、離して
遠退けず
ノイズまみれの花が咲く
花咲く脳天かちわって
話して、話して
昇華する

わたしが生きているこの場所は
銀河の唸りと
宇宙の風と
妖しく響く貴女の声が
夜な夜な木霊するところ

公然と荒野に曝されて
陶然と大地に住みついて
沸き立つ予感に眩めいて
彼方の向こうへ突き抜けて











戻る   Point(5)