官能の思い出/viraj
春が近づくと、厳しかった苦しみの冬が懐かしく思えるものだ。
私も、昔の淡い思い出を回想していた。
彼女の湿った声が今でも、心に残ってる。
「Tさん。いつまでも一緒にいてね。」
恋愛の思いでって、健常者をメンヘラにする威力あるよな。
世の中の人は、女はくそと言うけれど、
女には、愛する男にしか見せない聖女のようなところもある。
一人の女の中に見たイデア。
彼女は、浮気してた私の、離れていても一緒にいるからね。って言葉真に受けて信じてたので、申し訳なかったと思う。
でも、私の心には、君のくれた愛の思いでは残ってるかな。
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