詩の日めくり 二〇一九年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
発表の原稿」


 ファイルを眺めていたら、知らないうちに存在しているものがあったので、開いてみたら、未発表の原稿がぞろぞろ入っていて、なかには詩に使った記憶のあるものもあったのだが、なんだか不思議にうれしい。さいきん、詩の霊感がなくなっていたから。あと何年も新作を書かなくていいと思うとほっとした。


二〇一九年十月三十一日 「アルツ」


 書いた『詩の日めくり』を読み直したら、書いた記憶のない文章だらけだった。これは、重症だ。アルツにでもなったのかもしれない。


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