ペーパービュー/末下りょう
 
と 肉体が生存の用を超えていても わたしは一つのアイディアであり

いつから明日のわたしは今日のわたしよりあたらしくなくなったのだろう


わたしたちのからだはものがたりなのに

忘れられない笑いがある
フィナーレ
一緒に見たウォルフィン
スケルピョン
アルコルとミザール


クロックアップ
世界の端、至って眺めは、鮮明で
痙攣的、さもなくば存在しない

あの晩、なぜ犬は吠えなかったのか
ベランダで花に水を蒔くように
あの晩



ラップトップに凍りついたワンフレーズが 街の静けさを理解したがっている
今晩も

そんなぼくはあなたの感動にいつもだいたい感動している




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