共和国/悲しきRADIO/ちぇりこ。
か、beatを、頸動脈が沸騰するほどのbeatをもっと!ノイバウテンもハナタラシも、裸足で逃げ出す程の圧倒的なノイズの渦と、外国語無差別テロに、ぼくの共和国は陥落寸前、その時、黒く垂れ下がる暴風雨の雨雲のようなノイズの塊を、切り裂くようなギターリフが!………ァン・ヘイレンの…………アリー…ットミ……お届け………すが…皆さ……
DJの声が上から被さり、台無しだ
かくして、一夜の攻防で、ぼくの共和国はなし崩しに崩壊の一途を辿ることとなった
「Radio Radio
曲に喋りを被せるな
Radio Radio
この(虚しい)気持ちを分かってDJ」
〜佐野元春、悲しきRADIOより〜
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ほどなくして、ぶち折れたFM用アンテナに別の金属をあてがうと、FM放送が綺麗に受信出来るようになった、ぼくの共和国は、100年遅れの産業革命を迎えることとなる
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