詩の日めくり 二〇一九年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
のだった。そういえば、1年くらい前に、7時間近くしてたこともあった。いくら好きでもさすがに最後は吐き気がしたのだけれど。


二〇一九年九月四日 「思い出」


 醍醐中学校での思い出。デブの男の子で、顔も日に焼けて真っ黒だった子がいて、そいつんちは大きくてお金持ちだったのに、肘のところを縫い繕った学生服着てて、笑うと、並びの悪い歯がのぞいてた。この田舎者って思ってたけれど、ぼくがしんどくなったとき、「大丈夫か?」って言ってくれた。子どものときの思い出からかな。ぶさいくで、デブで、バカっぽくて、というのが、ぼくが好きになるタイプのようだ。でも、ほんとにぶさいくなのはダメで、ブサカワでな
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