セロファン/
自由美学
いつしか昼も夜もなく
ハッカ水にうつろいながら
丸も角もなく
グラスの境界線を忘れて
溶けていたよ
冬の過ごし方がズルくなったね
寒天ゼリーを包むセロファン
あれぐらいに
僕の存在理由はないのだけど
ちょうどよかったのかもしれないよ
そんな申し訳程度のぬくもりが
君も欲しくなる季節だから
肉球が膝で揺れる
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