詩の日めくり 二〇一九年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
二〇一九年七月一日 「平居 謙さん」


 平居 謙さんから、詩集『燃える樹々』を送っていただいた。読ませていただいた印象は、静謐。静かな声だ。ときに静かな声に耳を傾けるのもいいなと思った。


二〇一九年七月二日 「神が、わたくしである確率。」


人間のだれか一人は神である。
それは一人の連続した生のなかでの存在であるとは限らない。
いったい、イエス・キリストのいつからいつまでが神であったのか
つまびらかにした書物は1冊も読んだことがない。
「切れ切れ」なのだ。
神が、わたくしである確率は、どれぐらいあるのだろう。
わたくしが神であると困る人間が、だれ
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