東出昌大/はだいろ
しれないけれど、
どう考えても、「ドライブマイカー」が、ベストなわけがない。
アカデミー賞がどうとか、全然関係ない。
比べ物にならない。
「草の響き」は、少なくとも、僕にとっては、
年間どうこうという枠は完全に越えたところにある、
かけがえのない作品であった。
東出昌大は、僕であり、佐藤泰志であり、
僕の友であり、ありえたかもしれない僕、もっと、
こんなに、卑怯で不純でなければ、
そうであったもしれない僕自身だ。
だから、あの事務所は馬鹿である。
身の程知らずである。
能年玲奈もそうだけど、
馬鹿な日本の大人が、大人になれず、いつまでも、
才能の行く手の邪魔をする。
心の震えを抱えたまま、
新宿へ行って、
いつものお店で遊んで帰った。
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