詩の日めくり 二〇一九年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
ら、ますます、若さについては考えなくなった。
そもそも、若さとは、「他人事」だったのだ。
他人が、若かろうが、年寄りだろうが、関係ない。
まあ、それは、ぼくが知識の源泉を、
死んだ人たちの多くに求めていたからだろう。
だから、びっくりするのだ。
世代や年齢で、詩人や作家を見ることに。
意味があるのは、「他者の思考に影響を与えるほどのものを書いているか、
それを発表しているか」だけなのだ。
年齢ではなく、才能が問題なのだ。

影響力は才能に比例する。
作り手と享受者の。
ただそれだけのことなのだ。
若いとか齢とったとか関係ないのにね。
ぼくは、一生過激でありたいわ。



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