手放したわけでも/あらい
 
において
くびをもたげ 若葉あり、地平線と帰する所 水に馴染んで
   略歴も 鮮烈に、直交するだけの かえり際に
めがくらむ。それで口に移して、暁更と種を蒔く。けれども
   心頭 明け残る、月や 星が 空に漂っている

         はらにおさめて 
         わたしははじめて 
         躰を得ることになる
        
――ぱぱ
  あなたがそうを信じ それで 骨格を失くしました
それで綻びる。まにまにさめきった、青白い海に飛び込む
死んだふりをする、そのように熱を待ち わびている、と
                   『はは』と咲ワラう。

    深窓は知っていて、笑み割れるようでも
                
今年もまたそんな季節にあたる
    ただ少しばかりくたびれた道に、きみとぼくがいる
(つつがなくさま あたえる)    みな、それだけです。
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