痛々しくてもふるさとは/秋葉竹
 



咲かないと身を縮めている彼岸花



あぜ道を歩く夢みるなんてなぁ



寂しくてひとり国道歩いた夜



あの街を忘れられない冬の朝



自由って悲しむ自由もあっていい?



土が無い世界に生きるそして死ぬ



葬いの鐘が鳴らない静かな夜



罪を知りそれでも生きる痩せながら



着ぐるみを脱いだみたいな素のなみだ



サヨナラの手の振り方は習ってない



そして朝それでも虚空に手を伸ばす















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