流星の音/秋葉竹
 


流星の薄い音(ね)を聴く冬の尾根

鴨川に弥生の小枝を置く別れ
   
白桃と葡萄の香る村を出る

神さまになりたい雲を描くために

無人駅キセルさせない野の仏

朝早にAMラジオの声に恋

鹿を見た子どもが信じた温い明日


永遠に死ねる自由を守りたく
   

押し込める牢に気づいた病んだ春

永遠に生きる奇跡を詩に託す








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