戦艦パラダイス号/atsuchan69
ダイヤモンドやサファイア、そしてルビーが散りばめられている。この船での生活は、厳格な規律はあるものの全く申し分なかった。自由時間にはデッキでギターを弾き歌う者やプールサイドには水着のアンドロギュヌスたちもいた。カムパネラは読書が趣味だった。その多くはくだらない恋愛小説が大半だったが、たまに推理小説も読んだ。恋の成就と謎解きはどこか似ているような気がした。この船の存在理由は言うなれば海上における「主要陣地」であり、もしもこの船が沈むならその時はこの戦争が終わりに近づいたことをすぐさま知ることが出来るだろう。きっとカムパネラも顔が青くなるほど貧しくなってほんの一握りの両性具有者のために一生を奴隷として
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