水の世/soft_machine
るいのち
ただ、とおざかる
だってごらん
一切がふるえてるでしょうそこが沖
いなびかりに落とされ
たつまきにかき回され
みえかくれする小枝に
のこされた小禽の足があり
ふくらんだまま波にたべられ
ぷかぷか漂う
東西経
あるいは南北緯
鮫でいっぱいなのかしらん
そこは虹のはじまりとおわり
きらとかがやいてはいるが
入口も出口もなく
ゆれるまど枠をつかみ
耳をすませばひとつの予感がするだろう
はてしない水は
いつまでもうつくしい未開の惑星
一頭のくじらが
神さまとまう
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