そして物語は/
ひだかたけし
雨が降る
計り知れない空の高みから
ちいさな明かりがともる
いつもの夕べの向かいの家に
憂鬱な時、寄り添う不安
わたしの夜は一層深く
そして物語は続く
団欒の賑わいを消していき
雨が降る
計り知れない空の高みから
計り知れない空の高みから
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