誰でも書ける詩/
いぬぐす
わたしはひとつの人間です
先生にひとりと書けと言われた
わたしはひとつの命です
人間を消して書いた
先生はにがわらいしながら
わたしのほほを叩いた
ひとりという言葉が
わたしの口からこぼれて落ちた
もう一度と言われて
わたしはひとりぼっちです
と命ある人間をやめた
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