ライタァジェノサイド/月夜乃海花
うして僕の作品の人物は皆死ぬのかを聞きにきたのだろう?どうして、と言われてもそう定められたとしか言えないのだがね。先程も言った通り、たった一行で誰かを生み出すことは出来る。そして殺すことも出来る。もしくは生かすことも出来る。仮に君が小説の中の人物だとしたら、どちらが良い?小さな物語で美しく幕を閉じるか、それとも中途半端に描かれたまま、続きが書かれるのを待ちながら幽霊のように彷徨い続けるか。或いは他人に勝手に自分の人生を決めつけられるかもしれないね?文章を読むというのはややこしくてね。読む人が多いほど、書面の登場人物の生き方が増えていくのさ。」
「僕が彼らを殺すのはね。僕にとっての償いなのだよ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)