なしくずしのゲームとその神髄、それから水分の必要性について/ホロウ・シカエルボク
 
、ちょっと考えてみれば分かることじゃないか、そんなことにすら考えが及ばないのなら、そいつは相当間抜けだと言う他ない、本当のことを手に入れるには途方もない時間がかかるのさ、イージーな欲望が手に入れられるものは、至ってイージーな結果に過ぎないのさ、タイムアタックな世界、レースではなく、怠慢を基調とした…スムーズなだけの、見るもおぞましい世界さ、教訓も認識も理解も、爪の先ほども存在しない確立された世界、そうさ、簡単なものは確率されやすいんだ、その先を臨む勇気の無い連中が、その中で安穏と暮らしてる、それが一番賢い選択だって顔をして…標準域だけが残された世界で幸せを感じてるんだ、それは実におぞましい話だぜ、
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