明け方の窓/花形新次
 
冬の朝の陽射しが
カーテンの隙間から
二人のベッドに
直線を描くとき
その直線上で屹立した
朝立ちポコチンを
きみが愛おしげに
撫でているのに気付く
きみが愛しているのが
僕なのか
ポコチンなのかは
この際関係ない
きみが悩ましい視線で
僕を見つめていることに
僕も興奮したいと思う
しかし、今の僕の専らの関心事は
寝起きの尿意なのだ!
尿意がポコチンを屹立させているのだ
解消しようとトイレに行ってしまったら
そのあと同じ状態を保てる自信は
今の僕にはない
やがてきみは諦めて
また僕はひとつ罪を重ねたような
気分になる
一年が始まって
まだ3日だというのに






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