詩の日めくり 二〇一八年十三月一日─三十一日/田中宏輔
あさ
起きなさいって
言うんですね。
あ
命じるのかな。」
って言って。
ごめんなさい。
ぼくは
きみの友だちじゃないから
ぼくの顔を見にこないで。
「すいません。
うっとうしいですか?」
まあね。
きみは
ぼくが幸せにしたいひとじゃないんだもの。
ぼくってケチなんだ。
わけると増えるのが愛かもしれないけれど。
きみに、わけるつもりはなくって。
きみを愛することも
憎むこともできそうにないし
しないよ。
きょう
友だちのいないひとが部屋にきた。
ぼくはずっと
ほとんどずっと
ミクシィ
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