円広志/花形新次
 
自称詩人の管に
空気を送り込んで
殺害しようとしたが
空気を送り込み過ぎて
血管が
風船のように膨れ上がり
そのまま風船おじさんになって
飛んでいってしまいました

年忘れとはよく言ったもので
忘れたいことが多過ぎると
人は飛んで飛んで飛んで飛んで
回って回って回って回るものなのだと
昔、円広志が教えてくれたもんな
戻る   Point(2)