「意味」と「意味感」/朧月夜
 
あくまでも、自分の中で行動や思考を選ぶ時の選択肢の幅を広げられる──そういうものとして物事の「意味」というものをとらえてほしいな、と個人的には思っています。
 物事の意味、事物と事物のつながり方、どのような仕組みでなぜつながっているのか、ということが分かれば、価値観や環境や時代が移り変わっても、物事の意義や価値について、同じように自分の中で判断することができるからです。
 また、より多くの意味を知ることで、類推がしやすくなるということも、「物事の意味を知る」という行為の持っている価値の一つです。類推をする能力があれば、未知の出来事や事物にも対処がしやすくなります。そして、類推とは、人の想像力、理解力を最大限に利用した、活用した行為であるのです。
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