青空とわたし/
ひだかたけし
冬晴れの
青空を臨む
まったく異質の感性を持ち
私たちは向かい合う
やがて
岸辺で合流し
出帆する
誰もいない
未知の地平へ向け
巨大な富士の赤銅が
漆黒の地平に浮き上がる
異なる力を凝集せよと
異なる出逢いを成就せよと
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