詩の日めくり 二〇一八年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 
,またの日のためにとっておいた!
だが 一つの道が次々に続くことを思い,
再びもどってくることがあるだろうかと疑った.

わたしは 幾年かの後 溜息ながらに
どこかで これを語るだろう,
森の中で 道が二つに分かれていた,そして わたしは??
わたしは 人跡の少ない道を選んだ,
それが 全てを違ったものにしたのだと.

安藤千代子「ロバート・フロスト詩集?愛と問い?」(近代文芸社、1992年)


行かなかった道     ロバート・フロスト  

黄ばんだ森の中で道がふたつに分かれていた。
口惜しいが、私はひとりの旅人、
両方の道を行くこと
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