詩の日めくり 二〇一八年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 

有機化学や粉体工学や数学に。
なんちゅう、居酒屋さんなんやろか、とお二人もおっしゃってました。
そこに、ぼくがシェイクスピアにおける道化の役割ですとか
ラテン語の成句をまじえて哲学のお話などを入れるものですから
お一人の方は感激されて、「わたしもシェイクスピアを読みますわ。」
とのこと。
ところで
ニーチェもシェイクスピアも、持っていて読んだものなのだけれど
いま部屋の本棚にないので、だれかにあげたか、貸したままで戻ってこないもの。
もう人に本は貸さないようにしているけどね。
戻ってこないから。

ジョン・クロウリーのは、とってもカヴァーがきれいで
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