詩の日めくり 二〇一八年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 
は、継母の番だ。
たとえ、そう願うことで、どんな不幸が、ぼくを迎えてもいい。
ぼくは泣きながら、目が覚めた。
声を上げて泣いた。
その声に自分の目を覚まされたのだ。
ふだん気にもしていない弟たちのことを夢に見て。


二〇一八年十二月十六日 「トイレのなかで、ご飯を炊く人。」


壁のペンキのはげかかったビルの二階のトイレ。
そこでは、いろいろな人がいろいろなことをしている。
ご飯を炊いて、それをコンビニで買ったおかずで食べてたり
その横で、男女のカップルがセックスしてたり
ゲイのカップルがセックスしてたり
天使が大便をしている神父の目の前に顕現
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