詩の日めくり 二〇一八年十二月一日─三十一日/田中宏輔
二〇一八年十二月一日 「詩」
若いときに書いたものを、文学極道の詩投稿掲示板に投稿した。30代だったろうか。はてさて40代か。ぼくは、自分のすべての作品を一つのストーリーにまとめようとしていたのだった。愚かな試みだったと、いまでは思っている。わざわざそんなことをしなくても、もともと一つのストーリーだったのだ。
二〇一八年十二月二日 「考察」
ファミレスや喫茶店などで、あるいは、居酒屋などで友だちとしゃべっていると、近くの席で会話している客たちのあいだでたまたま交わされたことばが、自分の口から、ぽんと何気なく出てくることがある。無意識のうちに取り込んでいたの
[次のページ]
戻る 編 削 Point(13)