聖夜に籠る(改訂)/ひだかたけし
 
迄に
籠る
吃る
吃驚するほど
吃り
籠る
夕にベランダからみた
巨大な富士ヤマに
うっうっうっ
トナッタヨーに
吃り籠る

孤立ではない
孤独である
独り在る
底無し井戸に
ヨイショヨイショと
降りて行く

(底はコーラと逃げていき
名指され得ぬモノ
声を言葉を吃らせる)


とっくに
深夜になってしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由

完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
燦然と輝く
瑠璃色の地球
漆黒の宇宙に
浮かんでいる










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