「 ぷっちんぷりんは揺れている。 」/
PULL.
わたしはここに告白する。
足下の畳を濡らす液体が、わたしの唾液であることを。
そしてわたしは認めよう。
わたしの手が、既にリモコンではなく別のものを握っていることを。
加速する手の動きに、
わたしは我を忘れた。
一瞬の白い空白のあと、
けだるい罪悪感が、呟いた。
旅に出よう。
右手は、もう飽きた。
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