「 ぷっちんぷりんは揺れている。 」/PULL.
 



旅に出よう!。
そう思い立ったとき、
手にはテレビのリモコンが握られていた。
画面ではバスタオルを巻いたオネイチャンが、温泉のレポートをしている。

濡れたタオル越しに、
ほんのりと透けるオネイチャンの胸は、
ぷっちんぷりんを連想させた。

余談であるが、
ぷっちんぷりんはわたしの大好物である。
あのぷるんと震える質感が、たまらなくわたしを魅了するのだ。


危険な予感が、
口の中に広がった。

あのぷっちんぷりんは、二つある。




ぷっちんぷりんは揺れている。






予感が、

つうと糸を引いた。




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