たましいの断章/
ひだかたけし
ひとりで生まれ
ひとりで死んでいく
たくさんの人々に見守られ
たくさんの天使に看取られ
根源へ 帰っていく
それは永らく喪失された場所
唯一無二の帰属すべき場所
透明な紐帯が雨に打たれ
震えながら溶解し
わたしという存在が
還っていく
(名無し人が温かく
抱きとめられながら
沈黙のうちに)
ひかり ひかる
ひかる ひかり
、
内なるたましいの ふるさと
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