カーガリンデの歌/朧月夜
 
おお、カーガリンデ。美しく気高いカーガリンデの街よ。
カーガリンデの街は、アドスの平原より続く、
ガイエス河の河口にある。
それはアディアの海に面して、良好な貿易港となっている。

カーガリンデの街には、異国の商品が立ち並ぶ、
立派な市場がある。そこでは、新鮮な果物も、
最高級に美麗な宝石も、ともに投げ売りで売られている。
それらを買うのは富んだ者、そして貧しい者。すべての者たち。

おお、カーガリンデ。美しく気高いカーガリンデの街よ!
この街が他国に攻め滅ぼされたことは、一度もない。
つねに、スラヴァスの神が、この街に幸いをもたらしている。

美しく気高い、カーガリンデの街よ。この町は、
永劫の栄華と繁栄を誇ることだろう。そして何人も、
この町を穢し、打ち破ることは出来ないだろう。
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