詩の日めくり 二〇一八年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
二〇一八年十月一日 「楽しくくたばれ!」


楽しくくたばれ!


二〇一八年十月二日 「断片」


 ぼくは何も言わなかった。ひと言も口にすることができなかった。何
を、どう言っても、その言葉が、彼に、自分がこびているような印象を
与える調子を含まないでいられるものになるとは思えなかったからだ。


二〇一八年十月三日 「体毛」


 人間は髪の毛が伸び続けるけれど、なぜ、猿などは、体毛が伸び続けないのか。そういえば、人間だって、体毛は伸び続けないな。


二〇一八年十月四日 「ジョン・スラデック」


 奇想コレクションの一冊、ジョン・スラデッ
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