詩の日めくり 二〇一八年九月一日─三十一日/田中宏輔
句が書かれてある。読み手に読みの困難さを要求する詩句はいっさいない。やわらかい、ここちよい詩句。読ませていただいて、こちらのこころも落ち着く気がした。表紙がまたおもしろい。というか、たいへんにていねいなつくりなのである。文字の部分が貼り絵になっているのである。びっくりした。こんなに手間暇をかけてある詩集に出くわしたのは、はじめてである。落ち着いた詩句にもぴったり合う。書き手のこだわり、性格なのであろう。誠実な方を思い浮かべる。
二〇一八年九月十二日 「レベッカ・ポールソンのお告げ」
アンソロジー『レベッカ・ポールソンのお告げ』を半分くらい読んだ。読んだ尻から、もうほとんど忘れ
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