あまだれ/
本田憲嵩
跳びはねる
君のちいさな掌のくぼんだ池から
跳びはねる
その透明な小魚たちのまだ汚れていないが
跳びはねる
雲間からひろがってゆく青空と太陽にむかって
跳びはねる
となりのぼくの頬にまで活き活きと
跳びはねる
雨あがりの軒さき きみの掌で受けとめている 雨だれが
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