概念とはグラデーション的な実在ではないのか?/朧月夜
しく、文学的に見ていくという方法もあると思います。古代の宗教が陰陽や言葉を重視したように、「1/0=2/0=3/0=...=∞」といった考え方を容認していく、ということが一つの解決に向けた方法なのかもしれないのです。
文学の世界も哲学の世界も数学の世界も、日進月歩ですから、今日通用した考え方が明日も通用するとは限りません。一つの「概念」のみならず、「概念という概念」それ自体がグラデーション的なものである、と考える時、わたしたちが何を見、何を感じ、何を手に取り、どう扱って行くのか、といった一挙手一投足が世界のあり方を導いていく、そういった世界もやがてやって来るのかもしれません。
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