愛が無きゃ、ダメだろ?/秋葉竹
 


あたしの頭が狂ってしまったとき
それを愛と思っていた

「この愛こそが、あたしのすべて」

そんな真実の声をもらして
そんな恥ずかしい心を吐露して

「愛は、あたしを、愛してくれる?」

暗闇のなかで尋ねた問い
狂ったみたいな、激しい至誠。
さぁ、ふたり、愛を始めましょう
って。

そのふたりの影を、
甘い茶色の団栗の実でブチ抜いて

やったーって、笑える
朝焼けの街

沈まない月はその儚さを
冷たい花弁のようにほろほろほろと
落とす
罪をながす夜を過ごしたから

だから、

あたしの愛が消えてしまった夜
あたしはこの命をかけ、愛を
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