たわわ/あらい
おろしたての極点と銀の手は仮のものと氾濫する
丘の小股をすくい、
山なりの隆起を飛び越して、
うねりもたおらかな、てっぺんを砂上とする
秘められた悪辣な改竄を行う眺望の地に
合掌する沿岸に
足が不自由な 雉の 感度が増し
皮肉っぽいコマネズミの書窓を 聞きかじる
慈雨と
彩雲を
楽天地に
残り香を
口車に乗る天気図を。
寂滅した愛嬌を深みにかぶせる
波音はののしり
人生を 引き締める思惑は 葉擦れ
それとなく水を向ける私は木の股から生まれたわけじゃない
湖心された型に嵌っている。
舗道の剥
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