詩の日めくり 二〇一八年六月一日─三十一日/田中宏輔
二〇一八年六月十日 「草野理恵子さん」
草野理恵子さんから、同人詩誌『Rurikarakusa』第11号を送っていただいた。草野さんの作品、「温泉治療」と「うみは馬として」を読んだ。共通する書き方といったものがない。多様な書き方をされる方だなと、あらためて思った。詩でしか表現できない表現なのだなとも思った。
二〇一八年六月十一日 「断章」
たしかに
(ジョン・ブラナー『木偶(でく)』吉田誠一訳)
あらゆる出会いが苦しい試練だ。
(フィリップ・K・ディック『ユービック : スクリーンプレイ』34、浅倉久志訳)
その傷によって
(ヨシ
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