星と月と夜風と僕と/秋葉竹
星が虹のように降りそそぎ
三日月が帆船に変わる夜
無いものをどれだけ欲しいと思っても
たとえ星に願ったとしても
たとえ月に祈ったとしても
ただ夜風がやさしく吹くだけだろう
それは言葉なんて信じられないころの
僕が感じていた真実なのかもしれない
星が虹のように降りそそぎ
三日月が帆船に変わる夜
でも未来は必ずあって
その未来はまだ決まっていないのだから
たとえば僕の希望が叶う未来だってある
それはまだわからないことだけれど
信じられる可能性がある未来を信じることは
ダメなことではない
星に願っても
月に祈っても
叶えてもらえないのは
人ま
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