たもつ家のほうへ ? たもつさんの詩の印象 2 ?/佐々宝砂
そういや私が最初に「たもつ」なる名前に目をしたのは、考えてみたら「醤油」を読んだときではなかった。
某PJでレビュウに値する詩を探していた私は、幼いが鋭い何かを感じさせる短い詩「さめ」に注目した。当初私は、「さめ」の作者を十代はじめくらいの若い女性であると思った。しかし違った。「さめ」の作者はたもつさんちの娘さんであるさやかちゃん……十代どころじゃありません。もっともっと若かったんである。カエルの子はカエルとでもいうのだろうか、たもつ家では娘さんを含めみんなが詩を書くらしい。実を言えば私の実家もそういう家ではあったが、ま、そのへんをつっこんでゆくと別な話になるのでさておいて、とにかく私は、「
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