紅底透睡/あらい
歯がゆいだけ?うまれたがる。
砂で汚した濡れた未知。
モミジのように、
蜘蛛の巣に通りかかった、
天使はもとから羽根もない。
えんの下、指の股から、花が生まれていく
銭の視覚、とめどもなく 助けを求めている
厘の飛礫。故に遺された 明後日みたいなメモリアル
輝石は僅か
通りすがりのショーウインドーの
EXITに挟んだ?片足だけのひとは容易に
小さな手を繋いで坩堝と任命する
日曜日の算段。白昼夢らしい、落葉
わかりきった足取りで杖をつく
消え去るまで、わたしと往く
ほらコーデュロイの秋風と
はらはら、ひとつ 物陰から
踊り出た 少しの遊戯に興じ
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