ひとは生きるために生まれてきたんだと、夢をみる/秋葉竹
まだ、生きていられるなら、
まだ、大丈夫なんだから、ね。
ただ、
ふと、妄想するのは、
その部屋に
私ひとりじゃなく
あとひとりだれかがいっしょに
いてくれること。
それを夢だと知っても、
寂しい気持ちになったりしないように。
でも、もしかしたら、それは
けっして叶わない夢ではないかもしれない、だろ?
そんな夢を、みても、いいじゃない?
極寒の冬物語の
なかの、あたたかさ、とか。
ひとは、夢みて生きる、
力をほんとうに持っているのだから、と。
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