詩の日めくり 二〇一八年五月一日─三十一日/田中宏輔
 
ティ、悪くないかな。よい、とまでまだ言えないけれど、ぼくのことだから、メモばかりしてたら、そのうち、よい詩人だなあと思うようになるような気がする。ジェイムズ・メリルのような霊的な感じはまったくない。メモしているのはレトリックの参考になるところだけ。

 これからお風呂に、それから学校に。きょうは通勤電車のなかでも、ウンガレッティを持って行って読む。霊的なところはまったくないのだけれど、レトリックに見るべきところがあるので、さいごまで、きっちり読むことにした。

 なぜ髪や爪は伸びるんだろう。いま頭の毛を刈ったし、足の爪を切った。あ、手の指の爪を切るのを忘れてた。

 ウンガレッティ、通
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