風穴の夜/ホロウ・シカエルボク
せる術を模索したのだ、もしかしたら初めてそいつを見つけた時よりはずっと上手く出来るようになっているかもしれない、もしかしたらそれは、この先もっと上手く出来るようになるかもしれない、そいつは衰えを知らない、荒ぶる魂は飼い慣らすことが出来る、少なくともそのコツだけはお前はとっくに掴んでいるじゃないか、さあ起きろ、そこに居てはいけない、身体を起こして、寝床に楔を打ち込むのだ、寝返りのうちにそいつが身体を傷つけた時、その時初めてお前は今日の意味を知るに違いないさ。
戻る 編 削 Point(1)