秋の日、ひとり、煤けた部屋で/ジム・プリマス
 
秋の日、ひとり、煤けた部屋で
セラミックヒーターを背中にまわして
温風にあたりながら詩作している
今日は後払い通販で買った
缶コーヒーがあるので
それに氷を入れて飲みながら
一文字づつ言葉を紡いでゆく
電子タバコは味気ない
紙巻タバコが欲しいけど
ジリ貧で現金がない
朝から詩のサイトに行って
読んでない詩にコメントを書き込んで
詩作の為にワードの画面を開いて
しばらくにらめっこをしただけで
気が付くともう昼を過ぎている
腹が減ったけど
インスタントの塩ラーメンしかない
毎日だとさすがに飽きる

野党は与党に競り負けた
これから世の中は
どうなってゆくのだろう
地獄化がますます進むのだろうか
コロナ禍による世界的な
物流と生産手段の停滞のため
不気味に物価が上がり始めている
悪い予感で気が滅入る


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